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la belle vie 株式会社様

わずか1日でクラウド移行に成功
SuperStream-NX AI-OCR によって電帳法対応と業務効率化を実現!

la belle vie 株式会社様

■事業内容 : 卸売/小売業

衣料品、アクセサリー、装飾品および雑貨などの小売業

導入の背景

フラッシュセールECサイトを軸に在庫ソリューションを展開

「GLADD」と「GILT」という、フラッシュセールの2大サイトの運営会社が合併し、2019年に誕生したla belle vie 株式会社。
同社は「No. 1 ブランド在庫ソリューション」をヴィジョンに掲げ、本来、顧客がネットや店舗で巡り会えていれば販売できていたにもかかわらず、在庫となってしまった商品を各ブランドから調達し、期間限定でセールを開催するフラッシュセールサイトを運営している。
サービスとしては、国内のセレクトショップや百貨店まで取引先に持ち、ライフスタイルに関連するアイテムを包括的に展開している「GLADD」と、海外ブランドやデザイナーズブランドなどのラグジュアリーブランドが充実し、ファッション感度の高い人を中心に支持されている「GILT」の運営とともに、各ブランドが開催するファミリーセールをオンライン上で展開する「ホワイトレーベル」の3つを展開している。

同社が手掛ける事業は、GLADDおよびGILT双方で会員数550万人以上、約10,000件の有名ブランドや人気セレクトショップのオフィシャルパートナーとなっており、今や国内最大級のフラッシュセールサイトとして事業を拡大させている。そんな同社は2023年5月に日本テレビホールディングスに参画。日本テレビグループが持つメディア・コンテンツ力を生かしてマーケティング強化を図りながら、両社のシナジーを発揮することでさらなる事業拡大を目指している。

導入の課題

法令対応に向けた環境整備とともに、業務効率化に向けた取り組みが急務に

同社はすでにオンプレミス版のSuperStream-NXを導入しており、その運用は、AWS上に自前の環境を整備したうえで行っていたが、システム部門の人的リソースに限りがあり、担当者も変わるなかでアップデートが停滞する場面もあったという。さらに在宅勤務からのVPNを経由したアクセスもあり、SuperStream-NXが本来提供できるはずの最適なユーザー体験の実現には至っていない状況だったという。
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「例えば1,000件の仕訳を承認する際に、非常に時間がかかっていました。申請する側もなかなか申請完了に至らないなど、業務においてストレスを感じる場面も少なくなかったのです」と財務経理部 ディレクター 森下 晶弘氏は当時を振り返る。

同部 廣瀬 千夏氏も「現在の環境に移行して初めて、レスポンス的に問題があったことに気づきました。データの読み込みだけで30 分ほどかかるケースもあるなど、今考えるとスムーズとは言えなかった」と語る。加えて法令対応に向けた環境整備の必要性が高まったことを受け、円滑なアップデートやシステム運用の負担軽減を目指し、新たな環境整備に取り組むことになったのだ。

システム選定と導入

法令対応と業務効率化につながるSuperStream-NX Cloudに注目

labellevie-image003法令対応とともに既存業務の効率化ができる環境を検討したところ、法令対応に向けて個別のソリューションを展開してしまうと、仕訳処理は財務会計システム側で実施せざるを得ないなど、ワンストップにはならず、業務効率化にはつなげにくいと判断。「債務管理自体はSuperStream-NXで行っていることから、優先順位の高い法令対応についても、SuperStream-NXを中心に進めていくほうが理にかなっていると考えたのです」と森下氏。

そこで提案を受けたのが、SuperStream-NX Cloudへの移行だった。「これまでできていなかった、自社サーバのアップデートもオンタイムで実施できますし、社内のリソースを確保する必要もありません。法令対応もシステム内で実現できるため、我々にとって最適だと考えたのです」と同部 経理チーム リーダー 林裕美子氏は語る。実は同社のビジネスでは、セールごとに請求書が分かれていたり、締めと支払のタイミングが1つのクライアント内でも個別に設定されていたりなど、買掛に関して複雑な処理が発生している。既存のSuperStream-NXでその複雑な処理に対応していたこともあり、既存環境をそのままクラウドに移行することが最良だと考えたのだ。labellevie-image005

さらに、業務効率化についても新たな仕組みづくりが検討された。「従来の支払処理は、前月の伝票を呼び出して摘要を記載し、届いた請求書はPDF化して添付するという、手作業での運用でした」と林氏。この手作業での処理を効率化するために注目したのがSuperStream-NX AI-OCRだった。「法令対応はマストとして、さらに生産性を高めていくために検討していたところ、SuperStream-NX AI-OCRの提案をいただきました。実際にテストしてみると、現場からも良い感触だとフィードバックをもらい、導入決定に至りました」と森下氏。結果として、円滑なアップデート対応や法令対応、業務効率化に貢献する環境へと刷新するべく、新たにSuperStream-NX Cloudへの移行とSuperStream-NX AI-OCRの導入を決断することになったのだ。

新規CTA

導入効果

土日でクラウド移行に成功。SuperStream-NX AI-OCRによって業務効率化を実現

現在は、経理部門や経営企画を中心にSuperStream-NX Cloudを利用しており、財務会計基盤としてのGLとともに、支払管理のAP、固定資産のFAを活用。さらに請求書の入力業務を効率化するためにSuperStream-NX AI-OCRで未払金の処理を行っている。

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またサービスごとに売上や原価、部門別に発生する費用などを分けて分析できるように管理会計を充実させている。電子帳簿保存法におけるスキャナ保存の要件については、SuperStream-NX AI-OCRで請求書などの紙の証憑を読み込むことで伝票と紐づけて管理できるようになっている。インボイス制度への対応も、最新バージョンのSuperStream-NX Cloudで対応していく計画だ。

labellevie-image004SuperStream-NX Cloudへの移行については、業務に支障がないよう土日に作業が行われた。その結果、前週の金曜日まではオンプレミス環境だったが週明けの月曜日からはクラウド環境を利用できるという、スムーズな移行を実現した。「気づいたら移行が完了していたという感覚で、ストレスのない移行に成功しました」と森下氏は評価する。

SuperStream-NX Cloudへの移行によって、サーバ環境を含め最適化されたことで、申請や承認作業の待ち時間を大幅に短縮できるようになったという。「以前に比べて承認ボタンを押した後の完了までの時間が短縮でき、同時間で120%~130%の件数を承認できるようになったと体感しています。大量に承認する際に、以前は30分ほどかかっていましたが、今は5分ほどで終わっています。おそらく申請作業も同様の時間短縮につながっていることでしょう」と森下氏の評価は高い。

取引規模が拡大するなかで、環境の最適化やSuperStream-NX AI-OCRなどの活用によってメンバーを増員せずに対応することができている。「今後ビジネスがさらに拡大しても、業務として充分対応できる基盤が整備できたと考えています」と森下氏。使い勝手の面では「仕訳入力する際に海外送金用のパターンを読み込んで処理できるなど、日常使いの部分でも便利に感じています」と同部 大原由香氏は評価する。
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SuperStream-NX AI-OCRについても、業務効率化に大きく貢献しているという。「例えば毎月数字が変わらないような請求書も、以前は過去の伝票を呼び出して複写し、個別にPDFを手作業で添付するといった手間がかかっていました。今は読み込むだけで伝票起票や証憑添付が可能なため、処理が早くなっています。コロナ禍が収束に向かうにつれ、撮影に協力いただくモデルさんへの支払が急激に増えていますが、SuperStream-NX AI-OCRでバンバン取り込めているため、大きな負担にはなっていません」と廣瀬氏。事前のマスタ登録なども大きな負担にはならず、作業にはすぐに慣れたという。「使い勝手も良いですが、その仕組みに業務を寄せていくことで、さらに業務効率化にもつながっています。未払金に関する処理は、おそらく8割ほどの業務が軽減できている印象です」と同部 中野 瑞穂氏は評価する。

今後の展望

さらなる自動化を推進、ユーザー視点でシステムの進化を加速させたい

現在も改善に取り組んでいる買掛処理について、企業間で請求書のやり取りができるプラットフォームとの連携により、さらなる業務効率化に取り組んでいきたいという。「SuperStream-NX AI-OCRによって紙の電子化を進めるよりも、請求書がやりとりできるプラットフォームを活用して請求書を受け取り、支払通知をそこで返していくような仕組みづくりを現在検討しています」と林氏。また、人事評価や経費精算などは人事側の仕組みで動かしているが、いずれはSuperStream-NX Cloudとの連携を進めていきたいという。
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また売掛処理について、現在は膨大な売掛件数をExcelで管理しており、月次の処理もかなり重たいものになっている。Excelでの管理はリスクもあるため、うまくSuperStream-NX Cloudに詳細な明細を取り込んでいくなど、システム化に向けた環境整備を進め
ていきたいという。「インボイスなどはこれから詳細を詰めていくところですが、SuperStream-NX Cloudを活用していくことで、工数削減にも大きくつながってくるはず。同時に正確性も向上するなど作業品質向上にも役立てていきたい」と、今後について森下氏に語っていただいた。

お客様情報

会社名 la belle vie 株式会社
本社 東京都港区赤坂7 丁目1-16 オーク赤坂ビル 5F
URL https://gladd.jp/
https://www.gilt.jp/
https://recruit.labellevie.jp/about/
従業員数 272 名(2023年4月時点)
事業内容 衣料品、アクセサリー、装飾品および雑貨などの小売業

本導入事例に記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。