経理部門にとって決算早期化は大きな課題です。同業他社に後れをとることなく投資家に対する情報開示を迅速に行い、国際財務報告基準(IFRS)の決算日統一要請など、様々な要求に対する柔軟な対応が求められています。
SuperStreamでは、決算早期化に貢献する様々な機能が備わっており、経理部門の業務負荷を軽減しながら決算処理を迅速化することが可能です。
定期的に発生する仕訳のグループ登録や利用頻度の高い仕訳パターンを事前登録する機能など、伝票入力を素早く行うための仕訳入力補助機能が豊富に備わっています。また、過去の伝票を呼び出しコピー入力する機能や、あらかじめ洗替対象の伝票にフラグを立てることで自動的に洗替処理する機能も装備されており、入力処理の省力化と入力ミスの軽減を実現。業務の省力化に役立つ様々な機能が標準機能として用意されており、決算早期化に大きく貢献します。
インターネット接続環境とWebブラウザがあれば、どこからでもSuperStreamにアクセスできます。支店や営業所で発生する諸経費などの伝票を各拠点での入力に切り替えることができ、経理部門での入力作業の集中を防ぎます。また、ワークフロー機能を利用することで入力後の上長決裁をスムーズに行うことができ、承認者不在による遅延を起こすことなく、数字確定までの時間を大幅に短縮することが可能です。さらに、申請されている未承認伝票を用いて仮締めや仮決算を行うことができるなど、経理部門での事前チェックプロセスを追加することで決算早期化を可能にします。
法定開示義務のある四半期決算や中期、年次決算はもちろん、経営者から要望の強い月次決算にも対応。損益計算書、貸借対照表など各種管理帳票を用いて月次でリアルタイムに数字が確認できるため、迅速な経営判断が求められる経営者に現時点での正確な速報値を伝えることも容易です。社内の指標管理が月次で行われることで数字の確定が速くなり、結果として決算早期化に寄与します。また、指定した日付以前の伝票入力に制限をかけることでスケジュール通りの決算処理を実現し、決算早期化に向けたスケジュールの遵守に繋がります。
日常的に行っている入力業務を効率的にストレスなく行うためには、使い慣れた方法で入力できる環境の整備が必要です。タッチパネルやマウスによる操作を業務に活かしている部署もありますが、経理部門ならではの使いやすさを備えた入力手段が求められます。
SuperStreamでは、経理担当者に慣れ親しんだ使いやすいインターフェースを備えています。できる限りシンプルな画面を意識しながら、直感的で使いやすい入力方法が選択できます。
ファンクションキーに対応しているので、伝票入力はもちろん、科目の検索や登録画面をすぐに呼び出すことができ、マウスを使うことなく直感的な操作が可能です。指定した科目を総勘定元帳から一括検索したり科目マスタの登録画面を呼び出したりなど、ボタンひとつで様々な画面にアクセスできます。長年親しんだファンクションによる入力方法がWebブラウザであっても利用できるため、入力業務の省力化に繋がります。
担当する業務や利用する部門に応じて、メニューや表示順を設定することが可能です。また、検索条件や出力項目を用途や目的に応じてカスタマイズすることができるので、不要な情報へのアクセスを制限し、ガバナンスのとれた環境を整備しながら業務の迅速な遂行をサポートします。
必要な情報をExcelなどへ迅速に展開させるなど、時間のかかる二次加工を容易に行うことで業務負荷や作業時間の軽減に貢献します。すべての帳票がCSVやPDF形式で出力できるだけでなく、必要な仕訳項目だけを選択して出力する機能を活用することで、経営層や業務部門など必要な人に必要な情報だけをすぐに届けることができます。不慣れな情報の二次加工も負担になりません。
ある情報の詳細な分析や原因特定を行う際に便利なドリルダウン、ドリルスルー機能が備わっており、クリックしていくだけで詳細な明細情報まで辿りつくことができます。一般会計をはじめ、支払管理や債権管理などSuperStream内のあらゆるモジュールを横断的に検索でき、例えば総勘定元帳から仕訳伝票明細を確認するだけでなく、起票された伝票やその証憑までさかのぼるなど詳細な情報追跡が可能です。
経理部門では、法人税や固定資産税などの毎年発生する税制改正はもちろん、国際財務報告基準(IFRS)への対応や電子帳簿保存法といった制度改定などに柔軟に対応していく必要があります。
SuperStreamでは、税制改正に関する情報やその対策方法など業務に関わるノウハウをいち早く提供しながら、税務処理上必要な措置をソリューションとして実装。制度改正についても情報提供を迅速に行うなど、会計処理に求められるあらゆる事態に対処します。
国際財務報告基準(IFRS)に対応するため、SuperStreamでは日本基準とIFRS双方の会計残高を保持することが可能となっており、それぞれの基準に準拠した財務諸表の作成および帳票出力に対応しています。また、複数帳簿に対応しており、日本基準やIFRS、共通の3種類の伝票入力が可能です。固定資産についても、それぞれ個別の管理台帳を用意しております。
財務報告の適正性を確保するために2008年から適用が開始された、日本版SOX法にも柔軟に対応することができます。アクセス権限を厳格に管理することが可能なだけでなく、システムログの取得やマスタ履歴管理機能を標準で備えていることで、内部統制の強化に繋げます。また、内部統制関連ドキュメントもご用意しており、内部統制環境の強化を目指したインフラ構築を支援します。
電子帳簿保存法のスキャナ保存制度の規制緩和により、会計伝票に付随する請求書や領収書など紙の証憑書類を電子化して保管することが可能になりました。SuperStream-NX 証憑管理オプションでは、証憑データスキャン時に割り当てられるQRコードと会計データとを紐付けて管理することができます。これにより経理部門で管理している数多くの証憑を電子化し、証憑書類の保管コストやスペース削減に大きく貢献します。
固定資産税や法人税をはじめとした様々な税制改正が実施されていますが、SuperStreamでは必要な税制改正への迅速な対応を可能にします。税制改正に関する情報提供はもちろん、税制改正に適合したシステム改修を実施しているので、安心してお使いいただけます。消費税や軽減税率といった税制改正にももちろん対応していきます。
経営企画部門をはじめ各業務部門では、事業部別や地域別など独自の管理指標で事業を把握したいと考えているところも少なくありません。そんな各部門の要望に応えるためにも、科目だけでなく複数の管理会計情報を管理できるシステムが必要です。
SuperStreamなら、詳細なセグメント情報を一つの仕組みの中で自由に管理でき、事業部ごとの予算管理や配賦処理などに対応しています。
部門別や相手先別、機能別、プロジェクト別など、セグメント分析を行うための様々なコードが設定できます。残高データも設定したセグメントごとに保持することが可能となり,自由に切り口を設定することで事業の今を把握するための様々な分析データを抽出することができます。通常の組織体系のみならず,管理会計上の仮想組織を複数作成でき、組織の切り口を変えて柔軟なシミュレーションを行うための情報も取り出すことが可能です。
財務会計上では大きな数字としてしか判断できませんが,本来であればセグメント別に予算と実績の把握を行いたいところです。SuperStreamが標準で提供している予算登録シートに記入してシステムに取り込むことで,セグメントごとの予算と実績の差が把握でき,予実管理の制度を高めることが可能です。当初予算や修正予算など、予算の種類が数多く設定できるのも特長の1つです。
部門ごとの正確な情報を管理するためには,共通経費をある一定のロジックに沿って配賦する処理が求められます。SuperStreamでは、残高比や統計比、固定比、固定額といった配賦基準や、多段階での配賦処理に対応しているので管理会計上の数字把握が容易になります。また、実際の配賦処理前にシミュレーションを行うことも可能なので、企業ごとの最適な配賦方法が検討できます。
固定資産やリース資産の管理については、税務台帳以外にも会計用やIFRS用など最大5種類の台帳をそれぞれ作成、管理することができます。また、種類、構造、用途、細目、購入先といった固定資産の詳細情報や、修繕費や保険情報などの付帯情報も紐付けて登録できるので、固定資産を効率的に管理することが可能です。
企業が成長するに従って、グループ会社全体での会計基盤の統一や海外子会社含めたガバナンス強化が必要です。そこで経理部門では、会計処理の一元化など新たな仕組み作りが求められることでしょう。
SuperStreamでは、グループ全体で会計基盤を強化するためのシステム環境を提供しており,様々な導入形態に対応しています。言語や通貨といったグローバル化に必要な機能も各種実装しています。
グループ会社全体で利用できるよう、会社コードを分けて管理できるだけでなく、様々な導入形態を用意しています。グループ会社には展開しやすいSaaS形式、厳格な情報管理が求められる本社はオンプレミス、といった使い分けも可能です。また、グループ全体でのシェアードサービス化やグループをまたいだ仕訳処理が実施でき、グループ共通マスタの整備も容易です。国内のみならず,海外子会社でもあっても同様の環境が提供できます。
海外子会社を含めた全体で共通システムを利用することで,経理業務のオペレーションが統一でき、複数言語,複数通貨による伝票入力や残高管理を実現。英語での操作マニュアルや株主や投資家に対する英語レポートも用意されており、グローバル化を推し進める企業に最適な会計基盤を提供することが可能です。
海外現地法人における税務処理を円滑に進めるためには、現地で税務処理を行うための申告書への対応が必要です。SuperStreamでは、シンガポールとマレーシアのGST(Goods and Services Tax)申告書が出力できるようになっており、グローバル化する企業の経理部門を強力に支援します。