20年間使い続けたレガシーシステムからの脱却!
SuperStream-NX Cloudの柔軟な連携と出力方法で業務プロセス改善
■事業内容 : 製造業
パイラック・レースウェイ・ケーブルラック等の電設資材の研究開発・製造・販売
導入前の課題
導入効果
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■事業内容 : 製造業
導入前の課題
導入効果
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ネグロス電工株式会社は1947年に個人経営の電気工事店として創業しました。それ以降電気工事材料を扱うメーカーとして電気工事の省力化、省人化を可能にするさまざまな商品を市場に展開しています。創業の精神である「利他主義」を根幹に、多様化するニーズを捉えながらチャレンジし続ける企業風土を育て、SDGs経営の推進など持続可能な社会実現に向けた活動に注力しています。
現在は中期経営計画2026を推進しており、パーパス経営とESGの推進を掲げ、環境に配慮した商品づくりやWell-beingの追求など、時代や環境の変化に対応しながら社会の課題解決に向けた取り組みを強力に推進しています。
同社では、20年間同じ会計システムを使い続けてきましたが、EOS(End Of Support)のタイミングで、さらなる業務効率化を目指せるようなシステムへのリプレイスを検討しました。経営層を含め、既存環境を脱却し業務効率化に向けた挑戦をしたい意志が強かったと、経理部 経理課 課長 中野 広大氏は言います。「旧システムにおける会計処理に大きな問題はありませんでした。しかし法制度改正による工数増加や日常的なサーバー管理の負担に加えて、周辺システムとの連携が不十分という課題もありました。一部の連携が難しいデータは、手入力による転記が必要でした。旧システムが保守切れを迎えるタイミングで、業務の効率化、省力化に向けた新たな環境づくりに取り掛かることにしたのです。」
固定資産を担当している財務部 財務課 主事 山崎 尚寛氏も「旧システムでは一般会計と固定資産管理についてもそれぞれ別々にデータを保有しており、連携していませんでした。固定資産システムで出力したデータを加工し、会計担当者に取り込み依頼をしたり、手入力による転記をしたりと、工数がかかりミスも起きやすい状態でした。」と当時の課題について語ります。
新たな環境づくりにおける条件としては、請求書などを自動で電子化できるOCR機能の搭載、固定資産管理をはじめとする周辺システムと会計システムとの柔軟な連携、標準機能でカスタマイズせずに運用可能なこと、クラウド環境であることなどを掲げました。
旧システムのクラウド版も含めて、3社の会計ソリューションを検討したところ、白羽の矢が立ったのはSuperStream-NX Cloudでした。「旧システム環境では支払管理も別の仕組みで動いており、転記の手間はもちろん、法制度改正への対応も不十分でした。SuperStream-NXであれば、固定資産や支払管理などを1つのプラットフォームで利用でき、オプションとしてAI-OCR機能も備わっています。私たちにとって最適な選択肢だと考えました。」と中野氏は言います。
山崎氏が評価したのは、直感的な操作が可能なSuperStream-NXのUIでした。「ハンズオンデモで初めて触れた時に感動したのを覚えています。洗練されていて、ボタンの配置1つとっても直感的に理解しやすい印象で、新しいシステムを使うことへのハードルがとても低く感じました。」
中野氏はデータ出力の柔軟性を評価します。「決まった形でしか出力できなかった旧システムに比べて、SuperStream-NXはシステム内でデータの配列を変えたり、加工しやすい形式に変換できたりするなど、データを柔軟に扱える点を高く評価しました。さらに支払方法に合わせた形式でデータを出力できる点も、業務効率化につながると感じました。」
現在は、財務会計や支払管理、債権管理などを搭載した統合会計を中心に、固定資産や手形管理、電子記録債権・債務管理などに併せて、AI-OCRオプションを利用しています。経理・財務部門に在籍する40名ほどが中心となってSuperStream-NX Cloudを利用しており、同社含めた2社で活用しています。今後はグループ会社含めた4社で利用する基盤として拡張していく計画です。
SuperStream-NXでは、消費税計上時の差額などを異常値確認リストとして帳票で確認でき、確認作業の負荷が大幅に軽減されたと中野氏は評価します。さらにシステムの連携を強化することで、二重入力および確認作業を削減でき、監査チェックも容易になっているとのことです。AI-OCRについても期待通りの効果を発揮していると言います。「紙の請求書をPDF化しOCRで読み込めば、自動で支払伝票が生成され支払処理に連携されるため、作業工数削減に加えて属人化の解消にもつながっています。AI-OCRの活用が、業務の効率化に大きく貢献していることは間違いありません。」
さらに財務会計と固定資産管理を連携できるようになったことで、資産の移動・除却の際や減価償却の計上時に毎月正確な数字が入力できるようになり、リアルタイムで正しい数値を見られるようになりました。「償却資産申告も以前は手作業で処理せざるを得ませんでしたが、今後はeLTAX※2対応ソフトウェアと連携させることで二重入力が不要です。以前に比べておおよそ半分以下の人員で対応できる予定です。」と山崎氏は評価します。
導入を支援したキヤノンマーケティングジャパン株式会社のおかげで、稼働までがスムーズに実施できたと山崎氏は評価しています。「時間を惜しまない丁寧な支援と、進捗管理を含む円滑なプロジェクト推進により、大きなトラブルもなくSuperStream-NX Cloudへの移行が成功しました。SuperStreamの開発元であるキヤノンITソリューションズ株式会社も加わり、キヤノンマーケティングジャパングループ一丸となって当社の環境整備に尽力してくれました。」
現在SuperStream-NX Cloudを利用している2社に加えて、さらに同グループの他2社も同じシステムで管理することが計画されていますが、他のグループ会社への展開も視野に入れています。
機能面ではReportPlus機能※3などを駆使して社内資料の作成などに役立てていきたいと言います。「将来的には、経理業務に携わらない従業員にも積極的に会社の数値を開示することで、組織全体の意識改革をしていきたいです。」と今後の展望についても中野氏に語っていただきました。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
会社名 | ネグロス電工株式会社 |
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本社 | 〒136-0071 東京都江東区亀戸2-40-1 |
URL | https://www.negurosu.co.jp/ |
従業員数 | 1,500名(2023年4月時点) |
事業内容 | パイラック・レースウェイ・ケーブルラック等の電設資材の研究開発・製造・販売 |
※本導入事例に記載された情報は初掲載時のものであり、
閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
※1 SuperStream-NX AI-OCR(請求書)/AI-OCR(請求書明細)は請求書の入力処理を自動化するソリューションです。
PDF化した請求書をAI が解析し、読み取った内容を基に勘定科目を推論します。
さらに自動で仕訳データ(AI 経費タイプ)を作成し、その信頼度と合わせて会計システムへ登録します。
※2 eLTAX(エルタックス)とは、地方税ポータルシステムの呼称です。
地方税における手続き、インターネットを利用して電子的に行うシステムです。
※3 集計結果を折れ線や円チャートなどのグラフで表現することで、データを直感的に把握することができます。
社内用の資料作成はもちろん、取引先との商談などで説得力のあるプレゼンテーションが可能です。