支払処理の自動化や周辺システムとの連携など、
SuperStream-NXでDX を実現。
業務時間を月30 時間ほど削減でき業務効率化を促進!
■事業内容 : 製造業
■文具、事務用品、OA・PC 関連商品、事務機器の製造・販売
■オフィス環境のデザイン・施工・内装工事・電気工事・管工事
■電子光学機器、教育機器の製造・販売
■日用雑貨品、食料品、ソフトウェア、書籍の販売
■インターネットを利用した上記商品の販売
■上記商品を対象とした海外事業
導入の背景
文具・事務用品やオフィス家具を提供、新たな価値づくりにも注力
1948 年に2 つの事務用品卸が合併して創業、「新しい価値で、新しい満足を。」を企業理念に据え、文具・事務用品やオフィス家具を企画、製造、販売しながら、自社ブランドにこだわらずオフィスに必要なモノやコト、サービスを提供する独自の中間流通ビジネスを創造しているプラス株式会社。
物流子会社事業の拡充や近年推し進めているM&A によるグループ力強化などにより、新しい価値の創造に挑戦し続けている。そして、世界中の人々に快適で楽しくスマートな仕事空間と生活文化を実現する商品・サービスをプラスグループとして提供し、社会の発展に寄与することを目指している。
そんな同社において財務経理業務を担ってきたのが、コーポレート本部 財務経理部門だ。「大きくは財務部と経理部、そして業務改革部の3 つが財務経理部門に設置されています。
グループ全体での財務および経理業務を担当していますが、非効率な業務の多い領域だけに、業務改革部を中心に、業務効率化や自動化を強力に推進しています」と説明するのは、コーポレート本部 副本部長 財務経理部門長 執行役員 村田 美佐氏だ。
導入前の課題
追加開発が難しく、10 年前のシステムで陳腐化が進む
同社では過去多彩な機能を持つ財務会計システムをパッケージ導入し、10 年にわたって利用してきた経緯があるが、システムの拡張性やデータ活用の面で課題が顕在化していたと同部門 業務改革部 部長 兼杉伸介氏は説明する。
「従来のシステムは追加開発が難しく、周辺業務などで必要な機能はExcel やAccessを駆使し、データに関してはCSV でダウンロードして個別に加工するなど、陳腐化している状況でした」例えば支払処理を一例に挙げると、多くの取引先に対応するべく支払の種類が多岐にわたっており、「パッケージからデータを抽出してAccess にて支払処理を行い、再び財務会計パッケージに戻す処理を行うなど、手間のかかる作業が発生していました」と同部門財務部 清水 萌子氏は説明する。
「できるだけパッケージ内で処理が完結できる環境づくりが必要でした。課題が顕在化するなか、老朽化したシステムを刷新することで業務の効率化に役立つ環境を計画しました」と兼杉氏は当時を振り返る。実は旧システムにおいても、RPA を駆使して自動化に向けた環境整備に挑戦していたが、技術的に難しい面も。「画像認識の精度が十分でなく、変化への柔軟な対応が難しいことも課題となっていました。そこで、財務会計の基盤刷新とともに、周辺システムとの連携も含め新たな環境整備を進めることになったのです」とデータ連携部分を担当した同部門 業務改革部佐藤 和信氏は語る。
システム選定と導入
DBレイアウトの公開やインターフェース、グリッド機能を評価
新たな環境づくりに向け、膨大な処理でのパフォーマンス、データ連携による自動化を実現するために国内外の多くの財務会計パッケージを検討したという。そこで注目したのがSuperStream-NX だった。
「実は多数の取引先を抱えている関係上、年間で1,500 万件ものデータを夜間バッチで処理するため、それに耐えうる仕組みであることが前提でした。実際には100を超えるパッケージを確認しましたが、その要件を満たすものの1 つがSuperStream-NX でした」と兼杉氏。
DB のレイアウトが公開されているために直接連携できる仕組みを構築できる点もSuperStream-NX を高く評価したポイントの1 つ。さらにインターフェースが直感的で分かりやすく、かつSuperStream-NX が持つグリッド機能を活用した簡易BI ツールによって、情報の集計やグラフ化が画面上で実現できる点も高く評価したという。
「これまではダウンロードしてデータ加工が必要だった処理も、SuperStream-NX の画面上で作業できてしまう。他社にはないユニークな機能でとても便利だと感じました」と兼杉氏。
周辺システムとの連携や支払処理の自動化など、新たに実現したい機能の追加開発についても、SuperStream-NX であれば開発しやすいと判断。「今回データ連携のためのEAI ツールとして新たに検討したDataSpiderとSuperStream-NX の親和性が高く、機能の一部としてパートナーに作成いただくことで、自社に必要な機能が実装しやすいと考えました」と兼杉氏。
ただし、導入後には内製化できる環境を整備することが期待されており、きちんと技術移管できるかどうかもポイントの1 つだった。「これまで触れた経験はありませんでしたが、ハンズオンや研修を受けるなかで、自分でも連携部分の仕組みが構築できると考えたのです」と佐藤氏は語る。検討の末、大量処理でのパフォーマンスや、環境変化に柔軟な対応ができる点が評価され、SuperStream-NX が選ばれることになったのだ。
導入効果
バッチ処理時間の短縮や支払処理の効率化に大きく貢献
現在は、SuperStream-NX の財務・管理会計および支払管理、手形管理そして電債オプションを活用。SuperStream-NX にアクセスするメンバーは、財務会計部門はもちろん、PL/BS を閲覧する各部の管理職や各カンパニーの管理部、業務のアウトソーシングを請け負うパートナー企業など、およそ400 ~ 500 名ほどだ。
経費精算は外部のSaaS、固定資産や連結会計は別のツールを使っており、これからAPI 連携を進めていく計画だ。「すべて一つのパッケージ内で完結できることが理想ですが、いいとこ取りできる環境で柔軟に連携していくことが現時点ではベストだと考えています」と兼杉氏。
なお、現在はグループ企業含めて5 社のグループ会計を実現しているが、今後M&A などでグループ企業が増えたタイミングで、SuperStream-NXを中心に新たな環境を検討していく流れとなっている。
仕訳情報はSuperStream-NX への直接入力だけでなく、各カンパニーで発生する大量データはDataSpiderを活用し、基幹システム側からテキスト形式で、夜間バッチで連携する運用となっている。さらに必要な帳票は自動的にPDF化するような仕組みも構築している。
「支払管理や夜間バッチ連携部分などDataSpider でSuperStream-NXと連携するプロセスは、全体で50ほどあります。CSV にてデータをアップロードする際にも、以前は個別に会計側から伝票を出力する処理が発生していましたが、今はアップロード後自動的にPDF で出力可能なので、出力処理のストレスも軽減できています」と佐藤氏は評価する。
「支払管理については、取引先ごとの要件に照らし合わせて毎月3 回ほど処理を行います。銀行振込や紙の手形、電子手形など、計7 種類ほどの支払方法があり、多いときでは2,000 件ほどの支払処理を行うケースもありますが、現在はDataSpider で検証シートを自動生成することで、人的ミスの発生防止につながりチェック作業の心的負担が減りました」と清水氏。
SuperStream-NX を導入したことで、以前は各カンパニーのデータが揃わないと処理できず3 時間ほどかかっていた夜間バッチの処理が、わずか30 分ほどで処理できるようになったと好評だ。
「これまでルーチンとして外部に委託していた業務が月30 時間ほど削減でき、別の業務にリソースを振り分けることが可能となっています。SuperStream-NXとのデータ連携による自動化の実現で大きく効率化できました」と兼杉氏は高く評価する。支払処理に関しても、以前は二人で作業していた処理をおよそ4分の1にまで圧縮することに成功している。
「今は一人で作業できるようになり、作業時間も大きく削減できています。特にFB データを生成する際に、支払種類に応じて複数口座への振り込みが必要でしたが、今は1 つのデータにて複数口座への振り込みが可能になっています。おそらく3 分の1 ほどの時間で処理が完結できています」と清水氏の評価も高い。連携部分の自動化は、人的ミスの発生防止に加え、業務の効率化につながることもあり好評だ。
またメニューに用意された検索機能が非常に使いやすいという。「入力すれば候補が自動で表示されますし、実行ボタンを押せば正しい処理が行われるというシステムに対する信頼感も得られています。支払処理を担当するものとして、とてもありがたい」と清水氏は評価する。
さらに必要な機能だけをメニューに集約できることはもちろん、グリッド機能を使うことで個別にダウンロードせずとも画面上で確認できるなど、多くのメリットが得られているという。「ダウンロードデータが5 万件を超える場合は、事前にアラートとして通知されます。抽出するデータ量が事前に把握できるため、データを出すかどうかの判断も早期にできるのはとっても使いやすい」と兼杉氏は評価する。
今後の展望
さらなる自動化を推進、ユーザー視点でシステムの進化を加速させたい
SuperStream-NX そのものは、財務会計の基盤として安定運用が行われているが、周辺システムとの連携は半自動の状態で、一部手作業が介在しているものも残されている。
「DataSpider だけでなく、RPA やExcel VBA など、業務によって自動化ツールを使い分けていき、利用者に最適な環境を今後も用意していきたい。外部で運用する経費精算や固定資産との自動連携など、さらに自動化を推し進めていきたい」と村田氏は語る。
既存環境からのリプレースで、現場からは今まで可能だったことができなくなるなど、一部抵抗もあったと振り返るが、SuperStream-NX の導入効果により、抵抗感を上回る多くのメリットが享受できたという。
「管理者視点ではなく、ユーザー視点で声を集めて、うまくシステムに落としていくなど、ユーザーとともに進化させていくシステムにしたいと考えています。今後もご協力いただきたい」と村田氏に今後について語っていただいた。
パートナー情報とコメント
株式会社WorkVision
お客様情報
会社名 | プラス株式会社 |
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本社 | 東京都港区虎ノ門4丁目1番28号 虎ノ門タワーズオフィス12階 |
URL | https://www.plus.co.jp/ |
従業員数 | 1,426人 |
事業内容 | ■オフィス家具、オフィスインテリア用品の製造・販売 ■文具、事務用品、OA・PC 関連商品、事務機器の製造・販売 ■オフィス環境のデザイン・施工・内装工事・電気工事・管工事 ■電子光学機器、教育機器の製造・販売 ■日用雑貨品、食料品、ソフトウェア、書籍の販売 ■インターネットを利用した上記商品の販売 ■上記商品を対象とした海外事業 |
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