トレンド情報 2024.03.23 (UPDATE:2025.03.15)
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企業の業務効率化や経営管理を改善するには、基幹システムやERPの導入と活用が欠かせません。しかし、基幹システムとERPの目的やメリットの違いについて、よくわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
基幹システムとERPの違いを理解することは、自社のニーズに応えるシステムを選択するために、非常に重要な要素です。
そこで今回は、基幹システムとERPの目的やメリットの違い、導入方法をわかりやすく解説します。
これから基幹システムやERPの導入をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
基幹システムとは、企業の業務の中心となる情報を管理するITシステムのことです。
例えば、会計管理、生産管理、販売管理、在庫管理などが基幹システムに該当します。
基幹システムは、業務の効率化や経営の最適化に貢献する重要なシステムです。
基幹システムを導入するメリットは、以下のようなものがあります。
一方、基幹システムを導入するデメリットは、以下のようなものがあります。
上記の特徴を踏まえ、基幹システムを導入する際には、自社の業種や規模、ニーズに合ったシステムを選ぶことが重要です。
また、システムの導入や運用には、十分な計画や準備、検証が必要です。
ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、企業の基幹業務を統合的に管理するシステムのことです。
ERPは、人・モノ・お金・情報などの経営資源を最適に活用することを目的としています。
ERPの由来は、生産管理の手法であるMRP(Material Resource Planning)から発展したものです。
MRPは、もともと製品の需要予測や在庫管理などを行うシステムでしたが、それに販売や会計などの機能を加えて拡張したものがERPです。
ERPのメリットは、以下のようなものがあります。
一方、ERPのデメリットは、以下のようなものがあります。
基幹システムとは、企業の主要な業務を支援するシステムの総称で、業務ごとに独立したシステムとして提供されています。例えば、会計管理、人事給与、生産管理、販売管理、在庫管理などが基幹システムに該当します。
ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、企業の資源を最適に活用するために、各業務システムを統合したシステムのことです。ERPでは、人・モノ・お金・情報などの経営資源を一元管理し、リアルタイムな経営判断に役立てることを目的としています。
基幹システムとERPの違いは、以下のようにまとめられます。
比較項目 |
基幹システム |
ERP |
システムの独立性と統合性 |
特定の業務に特化した独立したシステム |
複数の基幹業務を統合し一元管理するシステム |
データの連携性と一元管理 |
システムごとにデータが保管され、連携が限定的 |
統合データベースによる一元管理で、リアルタイムな情報共有が可能 |
導入のコストと工数 |
比較的低コストで、導入工数も少ない |
高コストで、導入に多くの工数が必要 |
以下で、それぞれ解説します。
基幹システムは、業務ごとにシステムが独立しています。部門間やシステム間でデータをやり取りする場合は、連携の仕組みが必要になります。
ERPは、業務ごとのシステムを統合しています。統合データベースにより、部門間やシステム間でシームレスなデータ連携が可能になります。
基幹システムは、データの連携性が低い場合があります。データの重複や不整合が発生する可能性があります。
ERPは、データの連携性が高いです。データの一元管理により、データの正確性や整合性が保たれます。
基幹システムは、導入のコストと工数が低い場合があります。業務ごとに必要なシステムを選択できます。
ERPは、導入のコストと工数が高い場合があります。対応する業務が幅広いため、関係する部署やプロセスの変更が必要になる場合があります。
基幹システムとERPの導入形態は、大きく分けてオンプレミス型とクラウド型の2種類があります。
オンプレミス型とは、自社のサーバーやネットワークにシステムをインストールして運用する形態です。
オンプレミス型のメリットは、自社でシステムのカスタマイズやセキュリティ管理ができることです。一方、デメリットは、システムの導入や更新に高額な費用や時間がかかることや、自社でシステムの保守や運用に必要な人員やスキルを確保する必要があることです。
クラウド型とは、インターネット経由でシステムを利用する形態です。
クラウド型のメリットは、システムの導入や更新が短時間かつ低コストで済むこと、システムの保守や運用をベンダーに任せることができることです。一方、デメリットは、システムのカスタマイズやセキュリティ管理がベンダーに依存することや、インターネットの接続環境に影響されることです。
導入形態を選ぶ際のポイントは、以下のようなものがあります。
基幹システムとは、企業の経営に必要不可欠な業務をコンピュータで管理するシステムのことです。
基幹システムには、生産管理システム、販売管理システム、購買管理システム、在庫管理システム、会計システム、人事給与システムなどがあります。
基幹システムを導入すべき企業の特徴は、以下のようなものがあります。
それぞれ解説します。
基幹システムは、各業務をシステム化することで、工数の短縮や人為的ミスの削減が可能です。また、基幹システム同士の連携により、データの一元管理や情報の共有ができます。
業務ごとに独立したシステムを導入することで、業務の効率化や標準化を図ることができます。
基幹システムは、業種や業態に応じて、最適な機能や仕様を提供するものがあります。
例えば、製造業においては、生産管理システムが基幹システムとなります。生産管理システムは、生産計画、製造プロセス管理、品質管理、資材調達など、製品生産に関連する業務プロセスを効率化し、追跡できるシステムです。
業種や業態に特化したシステムを導入することで、業務の最適化や競争力の向上を図ることができます。
基幹システムの導入には、高額な費用や長期間の工数がかかるというイメージがありますが、最近では、クラウド型の基幹システムが普及しています。
クラウド型の基幹システムは、インターネット経由でシステムを利用できるため、サーバーやネットワークの設備投資や保守管理が不要です。また、月額料金制やユーザー数に応じた料金制など、柔軟な料金プランがあります。
クラウド型の基幹システムを導入することで、導入コストや工数を抑えることができます。
基幹システムは、企業の業務やニーズに合わせて、カスタマイズや拡張ができるものが多くあります。しかし、カスタマイズや拡張をすると、システムの複雑化や保守性の低下、バージョンアップの困難さなどのデメリットがあります。
システムのカスタマイズや拡張性にこだわりがない場合は、パッケージ型の基幹システムを導入することがおすすめです。パッケージ型の基幹システムは、あらかじめ汎用的な機能や仕様が組み込まれたシステムで、カスタマイズや拡張を最小限に抑えることができます。パッケージ型の基幹システムを導入することで、システムの安定性や保守性を高めることができます。
ERPとは、企業の持つ資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を一か所に集めて管理し、有効活用するという考え方、またはそれを実現するためのシステムです。
ERPを導入すべき企業の特徴は、以下のようなものがあります。
それぞれ解説します。
ERPは、販売管理、生産管理、購買管理、会計管理、人事給与管理など、企業を構成するさまざまな業務のデータを一つのデータベースに統合します。これにより、部門間の情報共有や連携が容易になり、経営者は常に最新の正確なデータを確認できます。
これにより、データに基づいた迅速な意思決定や戦略策定が可能となるでしょう。
ERPは、業務プロセスを自動化やワークフロー化することで、手作業による人的ミスや時間のロスを削減します。
また、実際に導入した企業の事例に合わせて常にシステムの改善や更新が行われているため、業務の効率化や品質の向上にも期待できるでしょう。
ERPは、世界的に有名な大企業や先進的な企業も導入しているシステムです。
ERPパッケージには、そうした企業の経営ノウハウや業務ノウハウが盛り込まれています。ERPを導入することで、導入企業の成功事例を自社の業務に取り入れることができるでしょう。
ERPは、データの改ざんや破棄などの不正行為がしにくくなります。また、万が一改ざんや破棄が行われても操作ログが残っているため、内部統制の強化にもつながります。さらに、アクセス権限や承認ルートを細かく設定することも可能です。
このように、ERPを導入することで、コンプライアンス遵守やセキュリティ強化にも貢献できるでしょう。
基幹システムとERPを選ぶ際のポイントは、以下のようなものがあります。
それぞれ解説します。
基幹システムとERPは、企業の業務や経営に大きな影響を与えるシステムであるため、自社の業務内容や規模、ニーズに合わせて適切なシステムを選択することが重要です。
例えば、業種や業態に特化したシステムを利用したい場合は、基幹システムの中から必要な機能を選ぶことができます。
一方、企業全体のデータの一元管理やリアルタイムな経営判断をしたい場合は、ERPを導入することがおすすめです。
基幹システムとERPの導入には、高額な費用や長期間の工数がかかる場合があります。そのため、導入するシステムのコストや工数、そして導入後の効果や収益(ROI)を比較検討することが必要です。
例えば、クラウド型のシステムは、オンプレミス型やフルスクラッチ型に比べて、導入コストや工数を抑えることができますが、カスタマイズや拡張性には制限があります。
そこで、自社の予算や目的に応じて、最適な導入形式を選ぶことが大切です。
基幹システムとERPは、企業の業務や経営に欠かせないシステムであるため、システムの機能や性能、安定性を確認することが不可欠です。
例えば、システムには、必要な機能が揃っているか、処理速度や応答性は十分か、障害やエラーが発生した場合の対応はどうか、などの点をチェックすることが必要です。
システムの機能や性能、安定性に不満がある場合は、システムの改善や切り替えを検討するようにしましょう。
基幹システムとERPは、企業の業務や経営に合わせて、カスタマイズや拡張ができるものが多くあります。しかし、カスタマイズや拡張をすると、システムの複雑化や保守性の低下、バージョンアップの困難さなどのデメリットが生じる可能性があります。
そのため、システムのカスタマイズや拡張性、将来性を考慮することが重要です。例えば、自社の業務やニーズに合わない機能は削除したり、将来的に業務やニーズが変化した場合にも対応できるようにしておきましょう。
基幹システムとERPの導入形態には、オンプレミス型とクラウド型の2つがあります。
オンプレミス型は、自社内にサーバーが必要であり、ネットワークの設備投資や保守管理も必要ですが、システムのカスタマイズや拡張性に優れています。一方、クラウド型は、インターネット経由でシステムを利用できるため、設備投資や保守管理が不要ですが、システムのカスタマイズや拡張性には制限があります。
そこで、自社の予算や目的に応じて、最適な導入形態を選ぶことが大切です。
基幹システムとERPの導入後には、システムのサポートや保守が必要となります。例えば、システムの障害やエラーの対応、システムのバージョンアップやアップデート、システムの運用や管理などのサポートや保守が必要です。
システムのサポートや保守は、システムの安定性や信頼性に影響する重要な要素であるため、導入するシステムのサポートや保守の内容や費用を確認しておくことが大切です。
基幹システムとERPの導入には、多くの事例や評判があります。例えば、同業種や同規模の企業がどのようなシステムを導入して、どのような効果や問題があったかなどの事例や評判です。
システムの導入事例や評判を参考にすることで、自社に適したシステムの選択や導入のポイントを知ることができるでしょう。
基幹システムとERPを選ぶ際の注意点は、以下のようなものがあります。
それぞれ解説します。
基幹システムとERPは、企業の業務や経営に大きな影響を与えるシステムです。そのため、導入する前に、自社がどのような目的や目標を持っているのかを明確にすることが重要です。
例えば、業務の効率化や品質の向上、経営の可視化や迅速化、競争力の強化などが目的や目標になります。このような目的や目標を明確にすることで、自社に適したシステムを選択することができるでしょう。
基幹システムとERPの導入は、多くの部門や業務に関わる大規模なプロジェクトです。そのため、導入するにあたっては、プロジェクトの体制やスケジュールを事前に計画することが必要です。
プロジェクトの体制としては、プロジェクトリーダーやメンバー、ベンダーやコンサルタントなどの役割や責任を明確にしましょう。
プロジェクトのスケジュールとしては、導入の工程や期間、マイルストーンやチェックポイントなどを設定することが重要です。プロジェクトの体制やスケジュールを計画することで、プロジェクトの進捗や品質の管理を効果的に実施できるでしょう。
基幹システムとERPの導入は、業務プロセスの変更や改善にもつながります。そのため、導入する前に、現在の業務プロセスの見直しや整理を行うことが必要です。
業務プロセスの見直しや整理としては、業務の内容や流れ、関係者や役割、入力や出力のデータなどを把握することが大切です。業務プロセスの見直しや整理を行うことで、業務の無駄を削減できるでしょう。
基幹システムとERPの導入は、業務プロセスの変更や改善にもつながります。そのため、導入した後に、業務プロセスの改善や検証を行うことが必要です。
業務プロセスの改善や検証としては、システムの機能や性能、安定性や利便性などを評価することが大切です。業務プロセスの改善や検証を行うことで、システムの効果や問題点を把握できるようになります。
基幹システムとERPの導入は、組織や人事の変更にも影響を与えます。そのため、導入するにあたっては、組織や人事の変更に対応することが必要です。
組織や人事の変更としては、部門や役職、職務や権限などの見直しや調整を行うことが大切です。組織や人事の変更に対応することで、システムの運用や管理を円滑にできます。
基幹システムとERPの導入は、システムの操作や利用に関する教育や研修が必要になります。そのため、導入するにあたっては、教育や研修を実施することが必要です。
教育や研修としては、システムの概要や目的、機能や操作方法、注意点やトラブル対処などを教えることが大切です。教育や研修を実施することで、システムの理解や習得を促進できます。
基幹システムとERPの導入は、リスクや課題を伴うこともあります。そのため、導入するにあたっては、リスクや課題を事前に把握することが必要です。
リスクや課題としては、システムの不具合や障害、データの損失や漏洩、業務の遅延や停滞、ユーザーの抵抗や不満などがあります。リスクや課題を事前に把握することで、対策や対応への準備を整えることができるでしょう。
上記のように、基幹システムとERPには、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自社に必要な機能やシステムを十分に精査したうえで導入することが重要です。
ただ、これまでに利用しているシステムを活かしつつ、新しいシステム管理を行いたい場合には、キヤノンITソリューションズが提供する経営基盤ソリューション「SuperStream-NX」がおすすめです。
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さらに、オンプレミスやSaaSなど、企業の規模や利用形態に合わせた提供方法があります。
これらの理由から、「SuperStream-NX」は非常に優れた選択肢となります。
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