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基幹システムとERPの違い|目的やメリット、導入方法をわかりやすく解説

基幹システムとERPの違い|目的やメリット、導入方法をわかりやすく解説

 スーパーストリーム

企業の業務効率化や経営管理を改善するには、基幹システムやERPの導入と活用が欠かせません。

しかし、基幹システムとERPの目的やメリットの違いについて、よくわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

基幹システムとERPの違いを理解することは、自社のニーズに応えるシステムを選択するために、非常に重要な要素です。

そこで今回は、基幹システムとERPの目的やメリットの違い、導入方法をわかりやすく解説します。

これから基幹システムやERPの導入をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

基幹システムとは?主な種類と特徴を解説

基幹システムとは、企業経営の根幹を支える主要な業務を一元管理し、効率化するための重要なシステムです。

もし基幹システムが止まると企業活動そのものが停止するほど、企業運営に不可欠な存在です。

基幹システムの主な種類と特徴

基幹システムの主な種類と特徴は以下の通りです。

種類

主な機能・特徴

販売管理システム

見積管理、受注管理、売上管理、請求管理など。お金とモノの流れを一元管理し、取引状況を把握できる。

購買管理システム

発注管理、仕入管理、出荷管理、支払管理など。仕入や在庫など購買に関する業務を効率化する。

生産管理システム

生産計画、製造プロセス、品質管理、資材調達など。製造業の生産活動全体を最適化し、効率的な運用を支援する。

在庫管理システム

在庫数のリアルタイム把握、棚卸、在庫調整など。適正在庫の維持や欠品・過剰在庫の防止に役立つ。

会計システム

取引情報や財務データの管理、決算処理、経営指標の可視化など。経営判断に必要な財務情報を迅速に提供する。

人事給与システム

採用管理、人事評価、給与計算、社会保険手続きなど。従業員情報を一元管理し、労務管理の効率化を実現する。

勤怠管理システム

出退勤管理、労働時間集計、シフト管理、休暇管理など。従業員の勤務状況を正確に把握し、法令順守やコスト管理に貢献する

これらの基幹システムは、企業の中核業務を支え、業務効率化や人的ミスの削減、経営資源の最適化に貢献します。

 

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基幹システムを導入するメリット5つ

次に、基幹システムを導入する主なメリットを5つ挙げて解説します。

1.業務効率化の実現

基幹システムを導入することで、これまで手作業で行っていた販売管理や会計処理、在庫管理などの業務が自動化されます。

データの入力や集計もシステム上で一元管理できるため、作業時間の短縮と人的ミスの削減が可能です。

部門間の情報共有もスムーズになり、全社的な業務効率の向上が期待できるでしょう。

2.データの一元管理と経営の可視化

基幹システムは、会計や販売、生産など複数部門のデータを一元的に管理します。

これにより、リアルタイムで経営状況や業務進捗を把握でき、経営層は迅速かつ的確な意思決定が可能となります。

情報の分散や重複入力も防げ、経営の透明性が高まるのもメリットです。

3.意思決定の迅速化

基幹システムの導入により、各部門の最新データをリアルタイムで共有できます。

経営層が必要な情報をすぐに取得できるため、投資判断や事業戦略の決定など、重要な意思決定をスピーディーに行えるのが強みです。

これにより、市場変化への迅速な対応力も高まるでしょう。

4.セキュリティと内部統制の強化

基幹システムにはアクセス権限の設定や操作履歴の管理機能があり、不正アクセスやデータ改ざんを防止できます。

これにより、内部統制が強化され、監査対応やコンプライアンスの徹底にも役立ちます。

また、外部からの企業の信頼性向上にもつながるでしょう。

5.運用負荷の軽減とコスト削減

システム化によって手作業や紙ベースの業務が減り、運用にかかる負担やコストを大幅に削減できます。

業務プロセスの最適化により、限られた人員でも高い生産性を維持できるため、企業全体の競争力向上にも大きく寄与するでしょう。

 

上記の特徴を踏まえ、基幹システムを導入する際には、自社の業種や規模、ニーズに合ったシステムを選ぶことが重要です。また、システムの導入や運用には、十分な計画や準備、検証が必要です。

ERPとは?主な構成要素と特徴を解説

ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、企業の基幹業務を統合的に管理するシステムのことです。ERPは、人・モノ・お金・情報などの経営資源を最適に活用することを目的としています。

ERPの由来は、生産管理の手法であるMRP(Material Resource Planning)から発展したものです。MRPは、もともと製品の需要予測や在庫管理などを行うシステムでしたが、それに販売や会計などの機能を加えて拡張したものがERPです。

ERPの主な構成要素と特徴

ERPの主な構成要素と特徴は、以下の通りです。

構成要素

主な特徴・機能内容

会計管理

売上やコスト、利益など財務データを一元管理し、リアルタイムで財務状況を把握。決算処理や財務諸表作成も自動化。

販売管理

受注、在庫、出荷、売上など販売活動全体を管理し、販売予測やパフォーマンス分析も可能。

購買管理

発注から仕入、支払まで購買プロセスを統合管理し、コスト削減や調達効率化を支援。

生産管理

生産計画、製造プロセス、品質管理などを一元管理し、効率的な生産活動を実現。

在庫管理

原材料や製品の在庫状況をリアルタイムで把握し、適正在庫の維持や欠品・過剰在庫の防止に役立つ。

人事・給与管理

従業員情報、給与計算、人事評価、採用管理など人事業務全般を統合管理。

サプライチェーン管理

調達から生産、販売までの全体最適化を図り、部門間の連携と情報共有を強化。

顧客関係管理(CRM)

顧客データや営業活動を一元管理し、営業効率や顧客満足度向上に貢献。

プロジェクト管理

プロジェクトの進捗、コスト、リソースを管理し、業務の見える化と最適化を実現。

ERPはこれらの機能を統合し、企業全体の情報を一元管理することで、業務効率化や経営判断の迅速化、内部統制の強化など多くのメリットをもたらします。

ERPを導入するメリット5つ

次に、ERPを導入する主なメリットを5つ挙げて解説します。

1.情報の一元管理とリアルタイム共有

ERPを導入することで、会計や販売、人事など企業内のあらゆる情報を一元管理できます。各部門が同じデータベースを共有するため、情報の整合性が保たれ、リアルタイムで最新情報を把握できます。これにより、情報の分散や二重入力によるミスが減り、業務全体の透明性と効率性が大きく向上するのがメリットです。

2.業務プロセスの効率化と標準化

ERPは業務フローを統一し、手作業や重複作業を削減します。各部門でバラバラに行われていた業務がシステム上で自動連携されるため、作業時間の短縮とヒューマンエラーの防止につながります。また、業務の標準化により、属人化のリスクが抑えられ、誰でも同じ品質で業務を遂行できるのもメリットです。

3.経営判断の迅速化と可視化

ERPは全社データをリアルタイムに集約・可視化できるため、経営層は必要な情報をすぐに取得し、迅速かつ的確な意思決定が可能です。データ分析ツールも搭載されており、経営状況の把握や将来予測、戦略立案に役立ちます。これにより、変化の激しい市場にも柔軟に対応できます。

4.コスト削減と生産性向上

ERP導入により、業務プロセスの自動化や無駄な作業の排除が進み、人件費や運用コストを削減できます。例えば、在庫管理の最適化やペーパーレス化による経費削減などです。また、効率的なリソース配分が可能となり、企業全体の生産性と競争力も向上します。

5.セキュリティと内部統制の強化

ERPはアクセス権限や操作履歴の管理機能を備えており、情報漏洩や不正行為を防止できます。システム全体でセキュリティ対策を一元管理できるため、監査やコンプライアンス対応も容易です。これにより、企業のガバナンス強化や信頼性の向上にも貢献します。

基幹システムとERPの違い

基幹システムとは、企業の主要な業務を支援するシステムの総称で、業務ごとに独立したシステムとして提供されています。例えば、会計管理、人事給与、生産管理、販売管理、在庫管理などが基幹システムに該当します。

一方、ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、企業の資源を最適に活用するために、各業務システムを統合したシステムのことです。ERPでは、人・モノ・お金・情報などの経営資源を一元管理し、リアルタイムな経営判断に役立てることを目的としています。

基幹システムとERPの違い

基幹システムとERPの違いは、以下のようにまとめられます。

項目

基幹システム

ERP(統合基幹業務システム)

業務範囲

特定の業務(会計・人事・販売など)ごとに独立

複数の基幹業務を統合管理

データ管理

システムごとに個別管理

統合データベースで一元管理

連携性

部門間連携は手作業やカスタム連携が必要

部門横断でリアルタイム連携が可能

導入目的

部門ごとの業務効率化・最適化

全社的な業務最適化・経営資源の最適配分

カスタマイズ

特定業務に合わせて柔軟にカスタマイズ可能

標準化された業務プロセスに合わせる調整が必要

導入コスト

比較的低い(導入範囲による)

高い(全社規模での導入・業務再設計が必要)

運用形態

各部門で個別運用

全社共通プラットフォームで運用

経営判断

部門ごとのデータ集計が必要

全社データをリアルタイムで把握・分析可能

上記のように、基幹システムは部門ごとの業務効率化に特化し、ERPは企業全体の業務と情報を統合して一元管理するシステムです。企業規模や目的に応じて、どちらが適しているか検討することが重要です。

 

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基幹システムとERPの導入形態(オンプレミスとクラウド)と選ぶ際のポイント

基幹システムとERPの導入形態は、大きく分けてオンプレミス型とクラウド型の2種類があります。

オンプレミス型を選ぶ際のポイント

オンプレミス型は、自社のサーバーやネットワーク環境にシステムを構築・運用する方式です。

自社独自の業務要件やセキュリティポリシーに合わせて柔軟なカスタマイズが可能であり、システムの制御権を自社で持てる点が特徴です。大規模な運用や複雑な業務プロセス、厳格な情報管理が求められる企業に適しています。

ただし、初期導入コストや運用・保守の負担が大きく、システム更新のたびに追加投資が必要となる点には注意が必要です。

クラウド型を選ぶ際のポイント

クラウド型は、インターネット経由でサービス提供されるシステムを利用する方式です。

初期費用を抑えやすく、運用・保守もベンダーが担うため、自社のITリソース負担を軽減できます。短期間での導入や拠点・在宅勤務など多様な働き方への対応、システムの拡張性や最新機能の利用を重視する企業に向いています。

一方で、カスタマイズの自由度や自社独自の要件対応には制限がある場合があり、セキュリティやデータ管理の責任分担も事前に確認することが大切です。

 

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基幹システムとERPの導入プロセス

以下では、基幹システムとERPの導入プロセスについて、大きく3つに分けて解説します。

1.現状分析と課題抽出

基幹システムやERPの導入前には、現状の業務フローやシステム環境の把握が不可欠です。まず、現行システム(As-Is)の機能や運用状況、抱えている課題を整理しましょう。

業務部門や情報システム部へのヒアリング、既存資料(システム一覧・構成図・機能一覧など)の確認を通じて、現状の全体像を明確にします。また、3C分析やSWOT分析、バリューチェーン分析などのフレームワークを活用し、経営課題や業務プロセスのボトルネックを客観的に抽出することが重要です。これにより、導入のゴールや改善方針を明確化できます。

2.システム選定と要件定義

現状分析で明らかになった課題や目標をもとに、必要な機能や運用条件を洗い出します。まずは、業務部門ごとに新システムに求める要件を整理し、ベンダーや製品の候補リスト(ロングリスト)を作成しましょう。

パッケージ型システムの場合は、Fit&Gap分析を実施し、自社業務に適合する機能(Fit)と不足する機能(Gap)を明確にします。また、現行システムと新システムとの機能差異や運用面での違いも整理して、要件定義書として文書化します。これにより、最適なシステム選定と導入後のトラブルを防止することが可能です。

3.導入計画と運用開始までの流れ

導入計画では、プロジェクト体制やスケジュールを策定し、各工程の役割分担を明確にします。設計・開発・テスト・データ移行・本番稼働までの流れを具体的に計画し、業務影響を最小限に抑えるための段取りを整えましょう。

テスト運用(ユーザー受入テストなど)を通じてシステムの安定性や業務適合性を検証し、必要に応じてカスタマイズや修正を行います。また、運用開始前には、ユーザー教育やマニュアル整備を徹底し、スムーズな本番移行を実現します。導入後も定着化や継続的な業務改善を図る体制が重要です。

基幹システムを導入すべき企業の特徴4つ

基幹システムとは、企業の経営に必要不可欠な業務をコンピュータで管理するシステムのことです。

基幹システムには、生産管理システム、販売管理システム、購買管理システム、在庫管理システム、会計システム、人事給与システムなどがあります。

基幹システムを導入すべき企業の特徴は、以下のようなものがあります。

  1. 業務ごとに独立したシステムで効率化したい
  2. 業種や業態に特化したシステムを利用したい
  3. 導入コストや工数を抑えたい
  4. システムのカスタマイズや拡張性にこだわりがない

それぞれ解説します。

1.業務ごとに独立したシステムで効率化したい

基幹システムは、各業務をシステム化することで、工数の短縮や人為的ミスの削減が可能です。また、基幹システム同士の連携により、データの一元管理や情報の共有ができます。

業務ごとに独立したシステムを導入することで、業務の効率化や標準化を図ることができます。

2.業種や業態に特化したシステムを利用したい

基幹システムは、業種や業態に応じて、最適な機能や仕様を提供するものがあります。

例えば、製造業においては、生産管理システムが基幹システムとなります。生産管理システムは、生産計画、製造プロセス管理、品質管理、資材調達など、製品生産に関連する業務プロセスを効率化し、追跡できるシステムです。

業種や業態に特化したシステムを導入することで、業務の最適化や競争力の向上を図ることができます。

3.導入コストや工数を抑えたい

基幹システムの導入には、高額な費用や長期間の工数がかかるというイメージがありますが、最近では、クラウド型の基幹システムが普及しています。

クラウド型の基幹システムは、インターネット経由でシステムを利用できるため、サーバーやネットワークの設備投資や保守管理が不要です。また、月額料金制やユーザー数に応じた料金制など、柔軟な料金プランがあります。

クラウド型の基幹システムを導入することで、導入コストや工数を抑えることができます。

4.システムのカスタマイズや拡張性にこだわりがない

基幹システムは、企業の業務やニーズに合わせて、カスタマイズや拡張ができるものが多くあります。しかし、カスタマイズや拡張をすると、システムの複雑化や保守性の低下、バージョンアップの困難さなどのデメリットがあります。

システムのカスタマイズや拡張性にこだわりがない場合は、パッケージ型の基幹システムを導入することがおすすめです。パッケージ型の基幹システムは、あらかじめ汎用的な機能や仕様が組み込まれたシステムで、カスタマイズや拡張を最小限に抑えることができます。パッケージ型の基幹システムを導入することで、システムの安定性や保守性を高めることができます。

ERPを導入すべき企業の特徴4つ

ERPとは、企業の持つ資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を一か所に集めて管理し、有効活用するという考え方、またはそれを実現するためのシステムです。

ERPを導入すべき企業の特徴は、以下のようなものがあります。

  1. 企業全体のデータの一元管理やリアルタイムな経営判断をしたい
  2. 業務プロセスの最適化や標準化を図りたい
  3. 導入企業の成功事例を参考にしたい
  4. 内部統制の強化やコンプライアンスの確保をしたい

それぞれ解説します。

1.企業全体のデータの一元管理やリアルタイムな経営判断をしたい

ERPは、販売管理、生産管理、購買管理、会計管理、人事給与管理など、企業を構成するさまざまな業務のデータを一つのデータベースに統合します。これにより、部門間の情報共有や連携が容易になり、経営者は常に最新の正確なデータを確認できます。

これにより、データに基づいた迅速な意思決定や戦略策定が可能となるでしょう。

2.業務プロセスの最適化や標準化を図りたい

ERPは、業務プロセスを自動化やワークフロー化することで、手作業による人的ミスや時間のロスを削減します。

また、実際に導入した企業の事例に合わせて常にシステムの改善や更新が行われているため、業務の効率化や品質の向上にも期待できるでしょう。

3.導入企業の成功事例を参考にしたい

ERPは、世界的に有名な大企業や先進的な企業も導入しているシステムです。

ERPパッケージには、そうした企業の経営ノウハウや業務ノウハウが盛り込まれています。ERPを導入することで、導入企業の成功事例を自社の業務に取り入れることができるでしょう。

4.内部統制の強化やコンプライアンスの確保をしたい

ERPは、データの改ざんや破棄などの不正行為がしにくくなります。また、万が一改ざんや破棄が行われても操作ログが残っているため、内部統制の強化にもつながります。さらに、アクセス権限や承認ルートを細かく設定することも可能です。

このように、ERPを導入することで、コンプライアンス遵守やセキュリティ強化にも貢献できるでしょう。

 

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基幹システムとERPを選ぶ際のポイント7つ

基幹システムとERPを選ぶ際のポイントは、以下のようなものがあります。

  1. 自社の業務内容や規模、ニーズに合わせて選ぶこと
  2. 導入コストや工数、ROIを比較検討すること
  3. システムの機能や性能、安定性を確認すること
  4. システムのカスタマイズや拡張性、将来性を考慮すること
  5. システムの導入形態(オンプレミス型かクラウド型か)を選ぶこと
  6. システムの導入後のサポートや保守を確認すること
  7. システムの導入事例や評判を参考にすること

それぞれ解説します。

1.自社の業務内容や規模、ニーズに合わせて選ぶこと

基幹システムとERPは、企業の業務や経営に大きな影響を与えるシステムであるため、自社の業務内容や規模、ニーズに合わせて適切なシステムを選択することが重要です。

例えば、業種や業態に特化したシステムを利用したい場合は、基幹システムの中から必要な機能を選ぶことができます。

一方、企業全体のデータの一元管理やリアルタイムな経営判断をしたい場合は、ERPを導入することがおすすめです。

2.導入コストや工数、ROIを比較検討すること

基幹システムとERPの導入には、高額な費用や長期間の工数がかかる場合があります。そのため、導入するシステムのコストや工数、そして導入後の効果や収益(ROI)を比較検討することが必要です。

例えば、クラウド型のシステムは、オンプレミス型やフルスクラッチ型に比べて、導入コストや工数を抑えることができますが、カスタマイズや拡張性には制限があります。

そこで、自社の予算や目的に応じて、最適な導入形式を選ぶことが大切です。

3.システムの機能や性能、安定性を確認すること

基幹システムとERPは、企業の業務や経営に欠かせないシステムであるため、システムの機能や性能、安定性を確認することが不可欠です。

例えば、システムには、必要な機能が揃っているか、処理速度や応答性は十分か、障害やエラーが発生した場合の対応はどうか、などの点をチェックすることが必要です。

システムの機能や性能、安定性に不満がある場合は、システムの改善や切り替えを検討するようにしましょう。

4.システムのカスタマイズや拡張性、将来性を考慮すること

基幹システムとERPは、企業の業務や経営に合わせて、カスタマイズや拡張ができるものが多くあります。しかし、カスタマイズや拡張をすると、システムの複雑化や保守性の低下、バージョンアップの困難さなどのデメリットが生じる可能性があります。

そのため、システムのカスタマイズや拡張性、将来性を考慮することが重要です。例えば、自社の業務やニーズに合わない機能は削除したり、将来的に業務やニーズが変化した場合にも対応できるようにしておきましょう。

5.システムの導入形態(オンプレミス型かクラウド型か)を選ぶこと

基幹システムとERPの導入形態には、オンプレミス型とクラウド型の2つがあります。

オンプレミス型は、自社内にサーバーが必要であり、ネットワークの設備投資や保守管理も必要ですが、システムのカスタマイズや拡張性に優れています。一方、クラウド型は、インターネット経由でシステムを利用できるため、設備投資や保守管理が不要ですが、システムのカスタマイズや拡張性には制限があります。

そこで、自社の予算や目的に応じて、最適な導入形態を選ぶことが大切です。

6.システムの導入後のサポートや保守を確認すること

基幹システムとERPの導入後には、システムのサポートや保守が必要となります。例えば、システムの障害やエラーの対応、システムのバージョンアップやアップデート、システムの運用や管理などのサポートや保守が必要です。

システムのサポートや保守は、システムの安定性や信頼性に影響する重要な要素であるため、導入するシステムのサポートや保守の内容や費用を確認しておくことが大切です。

7.システムの導入事例や評判を参考にすること

基幹システムとERPの導入には、多くの事例や評判があります。例えば、同業種や同規模の企業がどのようなシステムを導入して、どのような効果や問題があったかなどの事例や評判です。

システムの導入事例や評判を参考にすることで、自社に適したシステムの選択や導入のポイントを知ることができるでしょう。

 

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基幹システムとERPを選ぶ際の注意点と対策7つ

基幹システムとERPを選ぶ際の注意点は、以下のようなものがあります。

  1. システムの導入目的や目標を明確にする
  2. システムの導入プロジェクトの体制やスケジュールを計画する
  3. システムの導入前に業務プロセスの見直しや整理を行う
  4. システムの導入後に業務プロセスの改善や検証を行う
  5. システムの導入に伴う組織や人事の変更に対応する
  6. システムの導入に伴う教育や研修を実施する
  7. システムの導入に伴うリスクや課題を事前に把握する

それぞれ解説します。

1.システムの導入目的や目標を明確にする

基幹システムとERPは、企業の業務や経営に大きな影響を与えるシステムです。そのため、導入する前に、自社がどのような目的や目標を持っているのかを明確にすることが重要です。

例えば、業務の効率化や品質の向上、経営の可視化や迅速化、競争力の強化などが目的や目標になります。このような目的や目標を明確にすることで、自社に適したシステムを選択することができるでしょう。

2.システムの導入プロジェクトの体制やスケジュールを計画する

基幹システムとERPの導入は、多くの部門や業務に関わる大規模なプロジェクトです。そのため、導入するにあたっては、プロジェクトの体制やスケジュールを事前に計画することが必要です。

プロジェクトの体制としては、プロジェクトリーダーやメンバー、ベンダーやコンサルタントなどの役割や責任を明確にしましょう。

プロジェクトのスケジュールとしては、導入の工程や期間、マイルストーンやチェックポイントなどを設定することが重要です。プロジェクトの体制やスケジュールを計画することで、プロジェクトの進捗や品質の管理を効果的に実施できるでしょう。

3.システムの導入前に業務プロセスの見直しや整理を行う

基幹システムとERPの導入は、業務プロセスの変更や改善にもつながります。そのため、導入する前に、現在の業務プロセスの見直しや整理を行うことが必要です。

業務プロセスの見直しや整理としては、業務の内容や流れ、関係者や役割、入力や出力のデータなどを把握することが大切です。業務プロセスの見直しや整理を行うことで、業務の無駄を削減できるでしょう。

4.システムの導入後に業務プロセスの改善や検証を行う

基幹システムとERPの導入は、業務プロセスの変更や改善にもつながります。そのため、導入した後に、業務プロセスの改善や検証を行うことが必要です。

業務プロセスの改善や検証としては、システムの機能や性能、安定性や利便性などを評価することが大切です。業務プロセスの改善や検証を行うことで、システムの効果や問題点を把握できるようになります。

5.システムの導入に伴う組織や人事の変更に対応する

基幹システムとERPの導入は、組織や人事の変更にも影響を与えます。そのため、導入するにあたっては、組織や人事の変更に対応することが必要です。

組織や人事の変更としては、部門や役職、職務や権限などの見直しや調整を行うことが大切です。組織や人事の変更に対応することで、システムの運用や管理を円滑にできます。

6.システムの導入に伴う教育や研修を実施する

基幹システムとERPの導入は、システムの操作や利用に関する教育や研修が必要になります。そのため、導入するにあたっては、教育や研修を実施することが必要です。

教育や研修としては、システムの概要や目的、機能や操作方法、注意点やトラブル対処などを教えることが大切です。教育や研修を実施することで、システムの理解や習得を促進できます。

7.システムの導入に伴うリスクや課題を事前に把握する

基幹システムとERPの導入は、リスクや課題を伴うこともあります。そのため、導入するにあたっては、リスクや課題を事前に把握することが必要です。

リスクや課題としては、システムの不具合や障害、データの損失や漏洩、業務の遅延や停滞、ユーザーの抵抗や不満などがあります。リスクや課題を事前に把握することで、対策や対応への準備を整えることができるでしょう。

 

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基幹システムとERPの違いのまとめ

上記のように、基幹システムとERPには、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自社に必要な機能やシステムを十分に精査したうえで導入することが重要です。

ただ、これまでに利用しているシステムを活かしつつ、新しいシステム管理を行いたい場合には、キヤノンITソリューションズが提供する経営基盤ソリューション「SuperStream-NX」がおすすめです。

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さらに、オンプレミスやSaaSなど、企業の規模や利用形態に合わせた提供方法があります。

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